日本光電は6月25日、てんかん脳波検査向けに同社の脳波計EEG-1200シリーズ」のオプションとなる電極接続箱「JE-120A」を発表した。

同製品は、近年のてんかん脳波検査における高密度/高精度の脳波データの記録ニーズに対応を図ることを目的に、研究が盛んになってきている80Hz以上の周波数成分の脳波(High Frequency Oscillations:HFOs)への対応を図るため、最大10kHzのサンプリングで、標準で最大64チャネル、オプションユニット追加時で256チャネルまでの脳波データの記録を可能としたもの。

同社では、HFOsがてんかん発作時脳波の起源と何らかの関係があることが国内外の学会にて発表されてきており、今後、こうしたメカニズムがさらに解明されていけば、てんかんの外科的治療を目的とした診断の精度も高めることが期待できるようになるが、そのためにはより多くの電極を頭蓋内に留置することが必要であり、同製品はこうしたニーズに応えるために開発されたものと説明している。

また、オプションユニットを用いることで、一般診断用に用いるデータと、より時間解像度の高い研究用データを同時に別々の収録装置に記録することが可能となるため、てんかんの診断を目的とした長時間脳波検査を中断することなく、必要に応じて記録することも可能になるという。

日本光電の電極接続箱「JE-120A」