日本アイ・ビー・エムは6月21日、システム開発時に仮想的なテスト環境を自動構築することで、品質保持と同時にテスト期間の短縮およびコスト削減を支援するソフトウェア「IBM Rational テスト仮想化/自動化ソリューション」を発売すると発表した。
同製品は、テスト対象のシステムへの入出力を仮想的かつ自動的に再現することで、テスト対象システムと接続するシステムの完成を待つこと、稼働を停止すること、テスト環境を実際に構築することを行わずに、接続テストの実施を実現する。
仮想化環境での接続テストが可能になることでシステム開発工程の早い段階で不具合の修正ができるため、開発の最終段階での大幅な変更や品質問題発覚による開発遅延を低減し、サービス開始の遅れや追加コストの発生を防ぐことが可能になる。
同社によると、同製品を使用した金融業のユーザーは、テストの大部分を自動化でき、手作業によるテスト期間を10日から10分に削減し、また、製造業のユーザーは従来6ヵ月かかっていたシステム構築を2ヵ月短縮し、4ヵ月で完成させたという。
使用料金は、4000万円(税別、100PVU)からとなっている。