本田技研工業は6月20日、今年4月より日本重化学工業のプラントにおいて使用済みのハイブリッド車用ニッケル水素バッテリから抽出しているレアアースの再利用を2012年中に開始すると発表した。
抽出したレアアースの再利用方法として、ニッケル水素バッテリだけでなく、幅広い部品への活用を検討しているほか、回収したニッケル水素バッテリを解体する際、バッテリの残留電圧を取り出し、回生電圧として解体作業などに利用することも検討している。
同社は、使用済みニッケル水素バッテリに加えて、使用済みのハイブリッド車用モーターやリチウムイオン電池などからもレアアースを抽出することを目指す。
これまで交換したバンパーの回収・材料化、修理交換した機能部品の再生品販売、使用済みオイルフィルターのリサイクル商品化など、製品の資源循環に配慮し、3R(スリーアール)の取り組みが進められてきた。