STMicroelectronicsは、DisplayPort(DP) 1.2およびHDMI 1.4間のオーディオ・ビデオ信号を管理する、高速アクティブ型プロトコル双方向コンバータ・ファミリ「Mystique」を発表した。
オーディオビデオ・コンバータSoCであるMystiqueは、HDMI 1.4およびDisplayPort 1.2のフォーマット間における独自の双方向変換により、Blu-rayプレーヤ、ゲーム機、ドッキング・ステーション、ノートPC、タブレット、デジタル・サイネージ、およびThunderbolt搭載機器を含む、コンスーマ・企業向けのさまざまなコンピュータやマルチメディア機器間においてシームレスな接続を保証するというもので、4K2Kディスプレイ(4096×2160画素)や7.1chサラウンドにも対応している。
DisplayPort 1.28(High Bit Rate 2)の入出力(データ転送速度:1レーン当たり5.4Gpbs)に対応しており、2組のデータ・ペアでFullHD 120Hz TVの信号伝送が可能なため、機器メーカーはHDMIとDisplayPortの両規格をサポートする外付けドングルやドッキング・ステーションを開発することで、幅広い接続性を拡張することが可能となる。
また、最大16bit/カラーのディープ・カラーに対応しているほか、HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection)1.3に対応し、チップ内蔵キーおよびHDCPリピータ機能を搭載している。
なお、Mystiqueファミリには、HDMI 1.4/Dual-Mode DisplayPort(DP++)コンバータ「STDP2600」、DisplayPort 1.2/HDMI 1.4コンバータ「STDP2650」、およびDisplayPort 1.2/Dual-Mode DisplayPort(DP++)コンバータ「STDP2690」があり、いずれもすでにサンプル出荷を開始しているという。