米・アドビ システムズは、2012年度第2四半期(2012年3月3日から2012年6月1日)の決算を発表した。 第2四半期の業績は、「Adobe Creative Cloud」と「Adobe Creative Suite 6」のリリースや、「Adobe Acrobat」の堅調な売上、「Adobe Digital Marketing Suite」における35%という年間成長率に牽引され、好調に推移したという。
今回発表された主な業績データは以下のとおり。
- 売上は、前年同期比10%増の11億2,400万米ドル
- GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、0.45米ドル。Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、0.60米ドル
- GAAPベース営業利益は3億510万米ドル、純利益は2億2,390万米ドル。Non-GAAPベース営業利益は4億440万米ドル、純利益2億9,960万米ドル
- 繰延収益は、前四半期比4,390万米ドル増の5億9,280万米ドル
- 営業キャッシュフローは4億4,820万米ドル
あわせて同社は、第3四半期の財務目標を設定したほか、2012年度通年の目標も更新している。欧州で予想される需要の弱含みを反映しながらも、2012年度第3四半期の売上目標を10億7,500万米ドルから11億2,500万米ドルに設定。希薄化後1株当たり利益の目標は、GAAPベースで0.38米ドルから0.43米ドル、Non-GAAPベースで0.56米ドルから0.61米ドルとしている。
また、2012年度の年間売上成長率については、修正前の6%~8%を6%~7%へと範囲を狭めている。希薄化後1株当たり利益についても修正し、GAAPベースではこれまでの1.63米ドルから1.73米ドルに対し1.69米ドルから1.76米ドル、Non-GAAPベースではこれまでの2.38米ドルから2.48米ドルに対し、2.40米ドルから2.46米ドルを目標とした。
なお、同社のエグゼクティブバイスプレジデント兼CFOであるマーク・ギャレット氏は、「『Creative Cloud』への移行の第1弾が当社の目標を上回る成果を出したことは、この新しいサブスクリプション方式の製品群に対し、クリエイティブプロフェッショナルが高い価値を見出していることを裏付けるものです」と述べ、今期の業績を長期的視点からも良好な兆候だとした。