IDC Japanは6月19日、2012年第1四半期(1月-3月)の国内サーバ市場動向を発表した。これによると、同期の国内サーバ市場規模は1,234億円で前年同期から4.9%増、出荷台数は14万7,000台で前年同期から4.8%の増加だった。

同期はメインフレームとx86サーバが好調で、メインフレームは前期まで8期連続のマイナス成長から前年同期比19.5%のプラス成長に転じたが、その要因は複数のベンダーが金融向け大型案件を受注したからだという。

x86サーバ市場は同7.0%のプラス成長で、前年同期は東日本大震災の影響でマイナス成長となったが、今期はその反動があった。懸念されていたタイの洪水によるハードディスク不足の影響は、軽微にとどまったようだ。

ベンダー別出荷額では富士通が首位だった。同社は今期、メインフレーム、ビジネスサーバ、x86サーバが好調で、いずれも前年同期から2ケタのプラス成長を記録。特にメインフレームでは、金融業と製造業で大型案件があり、ビジネスサーバはOSIV/XSP を搭載したPRIMEQUEST 1000シリーズが好調、x86サーバでは情報サービス向けに大口の出荷があった。

2012年第1四半期 国内サーバ市場ベンダーシェア(出荷額) 資料:IDC Japan

ベンダー別出荷額の第2位以降はNEC、IBM、ヒューレット・パッカード(以下、HP)、日立製作所、デルとなっている。出荷台数シェアは、NECが首位で、2位以下はHP、富士通、デル、IBMの順だった。