The Mozilla Foundation

Mozillaのプロダクトデザインストラテジーチームに所属するAlex Limi氏およびTrond Werner Hansen氏が、最近発表したプレゼンテーションにおいてiPadタブレット上で動作するモバイルブラウザを開発中であることを報告している。彼らは開発しているブラウザを「Junior」と呼んでいる。

FirefoxではレンダリングエンジンにGeckoを利用しているが、このJuniorブラザでは、Safariと同じWebKitをレンダリングエンジンとして採用している。また、新しいiPadの新機能のひとつである「Retinaディスプレイ」で簡単にブラウザ操作を実現できるようユーザーインタフェースを非常にシンプルにしている。

プレゼンテーションではJuniorの概要とともに現在取り組んでいる検索バーに変わる新たな検索機能「Search Tabs」やFacebookやGmailなどのWebツールと連携できる「Presence」という2つの機能を紹介している。「Search Tabas」は画面左側に検索エンジンのアイコンが一覧で表示される機能で、「Presence」はアドレスバーの横にあるアイコンからFacebookで友人とチャットが行える機能などを提供している。それぞれの機能についてはプレゼンテーション内でデモをおこなっており、そちらが参考になる。

Juniorはリリース計画や公開日程はあきらかにされていないが、現在開発中であることに違いはない。Googleも、iPhoneおよびiPad向けのブラウザを開発しているという一部報道もあり、これらブラウザの今後の登場に期待したい。