大阪ガス、三菱商事、シャープはこのほど、シャープの100%子会社であるリカレントがカナダ・オンタリオ州で開発を進めてきた大規模な太陽光発電事業(全9ヵ所/合計約10万kW)を買い取り、今後3社で本事業を共同推進していくことについて合意したと発表した。
プロジェクト所在地「カナダ オンタリオ州」 |
太陽光発電所の完成予想図(一部サイト) |
3社は、カナダに共同で設立する会社を通じ、大阪ガス44.95%、三菱商事44.95%、シャープ10.1%の割合で出資し、商業運転は本年末から2013年末にかけて順次開始する予定。
カナダ・オンタリオ州政府は、2009年にクリーンエネルギー計画を策定し、環境負荷の大きい石炭火力発電から、風力、太陽光、バイオ・エネルギーといった、よりクリーンなエネルギー源を活用した発電への転換に取り組んでいる。
同計画に基づいて同州が導入しているクリーンエネルギー固定価格買い取り制度にのっとり、同プロジェクトは発電電力をオンタリオ州電力公社に、1キロワット時当たり0.443カナダドル(約35円)で20年間にわたって売電する。年間発電量は110百万kWhとなり、これはオンタリオ州約10,000世帯の電力需要に相当する。