NECは6月15日、企業がスマートフォンやタブレット端末などの「スマートデバイス」を業務で活用する際に、端末から通信環境、サービス基盤、業種・業務アプリケーションまでを一貫して提供する「スマートデバイス活用ソリューション」を体系化し、販売すると発表した。

これによりNECは、スマートデバイスの導入・運用における課題解決やセキュリティ対策に加え、スマートデバイスを活用した企業の営業力強化や業務効率化、新ビジネスの創造に貢献する。

スマートデバイス活用ソリューション体系図

スマートデバイス活用ソリューションの主な特長は「業種・業務に適した多彩なアプリケーションやサービスを提供」、「スマートデバイスでの業務効率化を推進する各種サービス基盤を用意」、「スマートデバイスの導入に必須のセキュリティ対策、端末管理サービスを用意」、「スマートデバイス利用に適した通信環境の整備」、「用途に応じた様々な端末と端末のライフサイクルマネジメントサービスを提供」。

「業種・業務に適した多彩なアプリケーションやサービス」では、スマートデバイスの持ち運びのしやすさや大画面、カメラ等のデバイスを活かし、保守・点検や介護といったフィールド業務を効率化するソリューションや、店舗での説明、商談、見積、手配などの顧客対応をスムーズに行い顧客満足度の向上を図るソリューション、営業担当者の訪問予定の管理、顧客情報の照会、基幹システムと連携した受発注処理などの業務を外出先で実現するソリューションなどを提供。

「スマートデバイスでの業務効率化を推進する各種サービス基盤」では、商品カタログや業務マニュアル、電子書籍など各種デジタルコンテンツの管理やスマートデバイスへの配信を効率化するクラウドサービス「Contents Director」や、場所を選ばずにペーパーレス会議・資料共有が可能な「ConforMeeteling」、企業の既存業務システムと連携し外出先からの承認業務のスピードアップを図るワークフローシステム「EXPLANNER/FL」などを提供する。

「スマートデバイスの導入に必須のセキュリティ対策、端末管理サービス」では、クラウド型MDMサービス「スマートデバイス管理サービス」により、管理部門の負担を軽減。また、スマートデバイス側にデータを残さず、オフィス業務をいつでもどこでも行うことができるサービスや、社内システムへの安全なモバイルアクセスを実現する製品なども提供。

「スマートデバイス利用に適した通信環境」では、モバイルVPN環境を簡単かつ低コストで利用できるサービスや、スマートデバイスからいつでもどこでも社内のデスクトップ環境を利用できるリモートアクセスサービスなどを提供。また、企業内のLAN/無線LAN環境と3G/WiMAX/LTEなどモバイル通信環境とのシームレスな接続を実現するソリューションや、MVNOサービスなども用意する。

そして、「ライフサイクルマネジメントサービス」では、Android、Windows、iOSなどOSを問わず、企業のワークスタイルに合わせた最適な端末の調達から導入、保守、ヘルプデスクまでのライフサイクルマネジメントサービスを提供する。