シスコシステムズは6月14日、企業が安心、安全にクラウドを利用できる環境を提供する、クラウド対応ネットワークソリューションCisco Cloud Connected Solutionを発表した。本ソリューションは、Cisco Cloud Intelligent Networkの基盤となる要素であり、Cisco Unified Data Center、およびCisco Cloud Applocations and Servicesを合わせて様々なクラウドの世界を実現する。

同ソリューションは、新しく発表する3つの製品ソリューション、「クラウド対応ルーター」、「広域エリアネットワーク(WAN)最適化プラットフォーム」、クラウドサービスへのセキュアな接続を可能にするソフトウェアならびにサービス「Cloud Connector」を統合したもの。

シスコ クラウド コネクティッド ソリューションで提供される新製品の概要は次 のとおり。

Cloud Services Router (CSR) 1000v
企業は自社ネットワークをクラウドに拡張してネットワーク制御が可能になり、クラウドサービスプロバイダーはオンデマンドで「ネットワーク・アズ・ア・サービス(NaaS)」モデルでさまざまな収益機会を拡大することができるという

Cisco WAAS 5.0 with AppNav
WAN最適化リソースもオンデマンドリソースにプールして仮想化し、遅延を抑え、全社レベルでアプリケーションの提供を高速化する。AppNavは、ハードウェアモジュールとして既存のCisco Wide Area Virtualization Engine (WAVE)アプライアンスへのインストールができ、新しいCloud Services Router (CSR)にソフトウェアとしてインストールすることもできる。

Cisco ASR 1002-X ルーター
パフォーマンスアップグレード方式で、WANエッジ、インターネットエッジおよびマネージドサービス環境で最高36Gbpsのパフォーマンスを実現。同時に、FlexVPN on ASR 1000 およびクラウドエッジに導入されたASR 1000シリーズ向けのフォワーディングプロセッサESP-100Gも導入され、拠点間やリモートでのIPsec VPNのセキュリティを確保する。

今回発表された製品のうち、CSR 1000v、ISR G2搭載用Cisco UCS Eシリーズ以外の全製品はすでに提供を開始しており、CSR 1000v、ISR G2搭載用Cisco UCS Eシリーズについては2012年第4四半期に出荷開始の予定。またASR 1002-Xルーターは、2012年9月に出荷開始の予定。