Gradlewareは12日(米国時間)、Gradleの最新版「Gradle 1.0」を公開した。Gradleは、オープンソースで開発されているエンタープライズ向けの自動化ツール。Gradleを利用することで、ビルド、テスト、パブリッシング、デプロイ、ドキュメント生成など様々な処理を自動化できる。
GradleはAntのようなパワフルで柔軟な依存関係の管理と、Mavenのような効果的なビルド規則の特徴を併せ持つツール。プロジェクト構成には、伝統的に使われるXMLではなくGroovyベースのドメイン固有言語を採用している。
Gradle 1.0はGradle初のメジャーバージョン。Gradleではこれまで「Apache Ivy」を使用していたが、1.0では新たな依存関係解決エンジンを再構築し、よりパワフルな依存関係の管理が行えるようになっている。また、依存関係解決の高速化やGradleデーモンの改良、JavaおよびGroovyのコンパイル時間の短縮などビルドを高速化する様々なパフォーマンスの改善が行われている。
1.0ではその他にもJavaコードの品質がわかるようSonar/FindBugs/PMD/Checkstyleプラグインの導入、Eclipse STSやIntellij IDEA、NetBeans(実験的サポート)などのIDEとの統合機能、Gradleを埋め込むための新しいツールAPI、C++言語のサポートなどが実施されている。
Gradle 1.0の詳細についてはリリースノートが参考になる。Gradle 1.0のバイナリおよびソースコード、ドキュメントはプロジェクトサイトより取得でき、ソースコードはApache Licence 2.0のもとGitHubで公開されている。