The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system. |
2012年6月下旬にBSD系ファミリーに新たなOSが加わるかもしれない。「Bitrig」というプロジェクトがスタートしている。Bitrigは、OpenBSDからフォークしたOSで、無償で利用でき、高速で安全、移植性の高いUNIXライクなオープンソースOSの提供を目指している。
Bitrigプロジェクトでは、組み込みシステム上で動作可能なようにベースシステムはできるだけ小さくすること、積極的に最新のハードウェアに対応していくこと、情報やニュースの提供にソーシャル・ネットワークを利用すること、四半期ごとのRC(Release Candidate)と1年ごとのメジャーリリースなどを目標として掲げている。
Btrigでは現在、ロードマップとして次のような機能の導入を目指している。
- 標準のビルドコンパイラとしてllvm/clangのサポート
- KVMによる仮想化機能の提供
- ジャーナリングファイルシステムとしてWAPBLのサポート
- ARMアーキテクチャへの対応
- FUSE/puffs機能のサポート
- libstdc++の代わりとなるlibc++の導入
- libgcc.aの代わりとなるcompiler-rtの導入
- GNUツールからFreeBSDのELFツールチェインへのリプレイス
ロードマップを見ると、GPLのソースコードからの脱却を図っていることがわかる。すでに、llvm/clangやcompiler-rtの導入は完了しているという。また、アーキテクチャはi386(x86)とamd64(x86-64)をターゲットとし、将来はARMをサポートしていく予定で、ソースコードは非ウィルス性ライセンスのもと公開したいとしている。