Texas Instruments(TI)は6月12日、オンライン設計支援ツール「WEBENCH」にDC/DC電源システムの迅速な設計を可能にする「WEBENCH System Power Architect」を追加したと発表した。
同ツールを活用することで、カードの電源入力から最小のPOL(ポイント・オブ・ロード)まで、完全な電源システムの設計と最適化を実現することが可能となる。個々のPOLコンバータの設計およびシミュレーションの他に、同社のホットスワップ・コントローラ製品、絶縁型電源製品とともに、複数の中間バス・アーキテクチャへの適合および、安全な絶縁機能の追加を可能にする。
例えば、同ツールを利用すると、ホットスワップ機能を備えた絶縁型電源システムを60秒で設計することが可能だ。また、複数の負荷を駆動する場合、設計者はそれぞれの出力電圧および負荷電流をカスタマイズできる他、重要な要件、負荷のグルーピングおよびシーケンス動作などを設定済のFPGAおよびプロセッサが選択可能。その他のオプションとして、リップル・フィルタ、LDO(低ドロップアウト)レギュレータ、外部同期または個別電源なども選択できる。
また、既存の「WEBENCH FPGA Power Architect」および「WEBENCH Processor Power Architect」のすべての機能を提供、各メーカーが供給する268品種のプロセッサおよび190品種のFPGAをサポート。また、降圧型、昇圧型、昇降圧型、SEPIC、反転型、フライバック型およびLDOを含む多様な電源トポロジもサポートする。