TUV Rheinlandの日本法人であるテュフ ラインランド ジャパンは、関西テクノロジーセンター(KTAC)が経済産業省(経産省)定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業の補助金制度における指定認証機関として登録され、正式オープンしたことを発表した。
KTACは2005年に開設された「テクノロジーセンター(GTAC)」ならびに2007年に開設された「評価センター(SEAC)」に続く国内3か所目の大規模試験施設で、「バッテリー試験施設」と「太陽光発電(PV)試験施設」の2つの試験施設からなり、経産省の認証は2012年3月になされ、同4月に施設がオープンされた。6月時点のバッテリー試験施設はフル稼動状況にあるという。 総床面積は2,500m2超で、リチウムイオン電池、電気2重層コンデンサなどの再生可能エネルギー貯蔵システムや、太陽光発電(PV)システムを対象とした各種試験に対応している。
バッテリー試験施設では、高いレベルの安全機能を備え、異常条件や異常環境下で製品を評価することが可能だ。定置用リチウムイオン蓄電池補助金制度の指定認証機関として登録されているため、ここでの評価・認証により定置用蓄電池システムの補助金申請をする際の電池部分の要件を満たす証明となる。
一方の太陽光発電(PV)試験施設は、長期屋外曝露試験、ユーザーの要望に応じたカスタマイズ試験にも対応できる施設。2012年7月からの再生可能エネルギーの全量買取制度の開始に向けた評価需要への高まりに対応するものとするほか、欧州のIEC規格、米国のUL規格、中国のゴールデンサンの認証にも対応しているため、ここで評価・認証を受けることにより、これらの認証マークを取得することも可能だという。
なおテュフでは、国内外の安全規格に準じた標準的な試験に加え、R&Dやベンチマーキング分析、カスタマイズ試験など多様なサービスも提供するとしている。