NECは6月11日、金沢大学附属病院にネットワーク制御技術「OpenFlow/SDN(Software Defined Network)」を活用したネットワークシステムを納入したと発表した。
新システムは、OpenFlowに対応したNECプログラマブルフロー・コントローラ「UNIVERGE PF6800」2台、プログラマブルフロー・スイッチ「UNIVERGE PF5240」16台を中核として、金沢大学附属病院の新臨床研究棟内ネットワークシステムを構成している。
新システムの特徴は「ネットワークの統合管理・可視化を実現」、「部門ごとのネットワーク仮想化を実現」、「コントローラの集中制御によるリソースプール化の実現」。具体的には、ネットワークの物理構成に加えて論理構成も可視化でき、部門ごとに構築されていたネットワーク全体を把握できるようになった。
また、部門ごとに仮想化したネットワーク(VTN:Virtual Tenant Network)も構築し、拡張・変更も仮想ネットワークを構築する際に使用するGUIで行うだけで、物理的なネットワーク構成に手を加える必要がない。
従来は、部門ごとに構築したネットワークのセキュリティを確保するため、多数のファイアウォールが必要だったが、プログラマブルフローではファイアウォールなどのネットワーク機器を共通プール化できる。