日立ビジネスソリューションズ(以下、日立ビジネス)は6月11日、中小規模企業向けイージーオーダーソリューション「快作スタイル」で開発した業務システムを、スマートフォンやタブレット等のモバイル端末から簡単・セキュアに利用可能とする「快作モバイル+」の販売を開始すると発表した。

日立ビジネスではこれまで、快作スタイルのコンセプトに基づき、ビジネステンプレートを組み合わせることで、顧客の業務に適合したシステムを短期間・低価格で導入可能とする開発基盤を販売してきた。今回、モバイル端末の利用拡大に向け、モバイル機能の強化を図り、ラインナップに追加した。

快作スタイルは、顧客のニーズにあわせたイージオーダーソリューションで、必要となる機能を絞って、一から開発したアプリケーションを利用し、必要に応じて顧客の業務にあった形で機能をアドオンするというスタイルをとっている。

快作モバイル+では、ファイアウォール等の設定変更を必要としない、簡単な導入を実現するための中継サービスを提供する。また、快作ベースで構築した販売管理や在庫管理といった業務システムを、モバイル端末からセキュアに利用するための機能も備えている。 また、スムーズな導入のためのサービスメニューを用意し、モバイル活用の検討・導入から、モバイルシステム構築・改善まで、ワンストップで支援する。

モバイル端末による企業内Webサーバの利用

そのほか、情報漏えいや端末紛失時の第三者による利用、不正利用等のリスクに備えた機能も用意。モバイル端末から「快作ベース」で構築した業務システムを利用するために、ユーザID・パスワード・端末IDの3点認証を行うほか、通信の暗号化、スクリーンロック、アカウントロック、ローカルで保持する業務データの暗号化、接続先管理など、セキュリティに配慮した機能をシステムとしてワンパッケージで提供する。また、中継サービス利用時は、企業内Webサーバをインターネット上に公開することなくモバイル端末から利用することできる。 これにより、セキュアな環境で業務の遂行が可能となる。

システム構成(中継サービス利用型)

本製品の出荷開始予定日は、6月15日。提供価格は、中継サービス利用型では、モバイル端末用プログラム(快作モバイル+ Browser Agent)と企業内のサーバ用プログラム(快作モバイル+ Server Agent)を月額料金で利用するモデルと、顧客にライセンスを購入してもらうモデルを用意している。

価格例は、中継サービス利用型(月額モデル)の場合、30ユーザ利用のケースで初期費5万2,500円、月額費用4万4,100円。