ゼットエムピー(ZMP)は6月6日、次世代自動車開発用超小型EV「RoboCar MV」(画像1)に搭載されている「ステアバイワイヤユニット」(画像2)と「自動ブレーキユニット」(画像3)を、それぞれ単体のユニットとして販売を開始することを発表、即日受注を開始した。

ステアバイワイヤユニットは、車両重量350kg以下、タイヤ幅145mm以下、自動ブレーキユニットは踏力50kgf程度で目標とする減速が出ることが、取り付け可能車両の目安となっている。

画像1。ZMPが開発した次世代自動車開発用超小型EVのRoboCar MV

画像2。ステアバイワイヤユニット

画像3。自動ブレーキユニット

これらのユニットを超小型車に搭載することにより、例えば、センサにより歩行者を検知して、自動でステアリングやブレーキの操作を行い衝突を回避する、といった安全技術の開発が可能となる。

価格は、ステアバイワイヤユニットが220万5000円、自動ブレーキユニットが199万5000円だ。

ステアバイワイヤユニットの仕様は以下の通り。

  • モータ種類:ACサーボモータ
  • モータ定格出力:400W(反力モータ200W)
  • 最大操舵角:前輪内側36°、前輪外側34°
  • 最大操舵速度:2640°/s
  • 制御周期:10ms
  • 通信規格:CAN

また、その機能は画像4の通りだ。

画像4。ステアバイワイヤユニットの機能一覧表

一方の自動ブレーキユニットの仕様は以下の通り。

  • モータ種類:ACサーボモータ
  • 最大踏力:30kgf
  • 速度:0.5sec(0toMAX)
  • 制御周期:10ms
  • 通信規格:CAN

その機能は画像5の通りだ。

画像5。自動ブレーキユニットの機能一覧表

国土交通省がまとめた1~2人乗り「超小型車」の仕様を示す指針では、超小型車は主にEVが想定されている。こうした動きに対し、歩行者への接近を知らせる機能なども盛り込むとのことで、今後、自動車メーカーの開発競争が加速すると、ZMPは予測しているとコメントしている。