KDE Software Compilation

KDE開発チームは4日(米国時間)、KDE 4系の最新版となるKDE Software Compilation 4.9のベータ版を公開した。KDEは、Linuxディストリビューションなどで採用されている統合ウィンドウ環境。ワークスペース、プラットフォーム、アプリケーションセット、開発環境などが揃っており、PCからモバイルデバイスまで幅広く対応している。

KDE 4.9は8月1日に正式リリースを目指しているKDE 4系の次期メジャーバージョン。KDE 4.9 Beta 1では、PlasmaワークスペースのQt Quickサポートの修正やファイルマネージャDolphinの改善、アクティビティの統合、パフォーマンスの向上やバグフィックスなどが行われている。

KDEでは「Qt Quick」というアプリケーションフレームワークの技術をPlasmaワークスペースに導入する作業が進められている。Qt QuickをPlasmaワークスペースに入れることでPlasma用のアプレットアプリケーションを簡単に作成できるようになる。KDEでは4.6よりPlasmaワークスペースに「QML」のサポートを始めており、現在も継続して行っている。

その他、Dolphinではファイル表示やメタデータに基づいたソートや検索機能が改善されており、Plasma内のアクティビティに簡単にファイルやウィンドウを統合できるようにしている。