凸版印刷は6月5日、デジタルカメラで写した映像にCGやテキストなどの情報を合成して表示するAR(拡張現実)技術を活用した来店誘引プロモーション総合支援サービスの提供を6月上旬から開始すると発表した。
同サービスは、チラシやパンフレットなどの広告・販促物に掲載された商品画像を認識する画像認識ARと、GPSで取得した情報を元に近隣の販売店舗を表示する位置情報認識ARを融合した、新しい来店誘引ARプロモーションサービス。
同社では、来店誘引を促進するARプロモーションの企画から印刷物やデジタルコンテンツなどの広告・販促ツール制作、コンテンツ運用サーバまでをパッケージ化し、実店舗でキャンペーンを実施したい流通業界や飲食業界、また商品のプロモーションを行いたいメーカーなどに向けてサービスを提供していく。
具体的なサービスイメージ 左から下、右から下 |
具体的には、同サービスの利用者がチラシやパンフレットに記載された特定の商品画像やロゴにスマートフォンのカメラをかざすと、専用のARアプリが認識し、画像や動画音声などスペシャルコンテンツを表示する。さらにGPS機能を利用して位置情報を取得し、利用者の近隣の販売店舗を表示するというもの。
その店舗で使用できる商品クーポンをスマートフォン上に発行したり、その店舗まで地図アプリを用いて誘引する。これらの機能により、チラシやパンフレットを使った商品プロモーションに、店舗への誘引を促進し、実購買に結び付ける販促プロモーションを加えた総合支援サービスが可能になる。
また、iOSとAndroid OSの双方に対応し、通常のパッケージ版はもちろん、個別オーダーに合わせたオリジナルプロモーション制作まで柔軟な対応が可能となる。
価格は、初期導入費用が180万円から(印刷物やデジタルコンテンツの企画制作費、位置情報分析費は別途)、月額費用は25万円から。