富士通は6月5日、神戸大学が情報教育用電子計算機システムとして、同社のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」の導入を決定したと発表した。同システムは、神戸市ポートアイランドの神戸大学統合研究拠点に設置され、8月より稼働を開始する予定。
新システムが設置される神戸大学 統合研究拠点 |
「PRIMEHPC FX10」シングルラックモデル |
同システムは、スーパーコンピュータ「京」と互換性を持つ富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」のシングルラックモデル96ノードから構成されている。ノードにはプロセッサ「SPARC64 IXfx」を搭載、ノード間は柔軟性の高い6次元メッシュ/トーラスアーキテクチャーを採用したTofuインターコネクトにより接続されている。システム全体で理論ピーク性能は20テラフロップスとなっている。
HPCミドルウェア「Technical Computing Suite」により、「PRIMEHPC FX10」の性能を最大限に引き出す多様な開発言語処理系、高いシステム管理・ジョブ運用管理機能を実現している。
そのほか、シミュレーションデータの保存やシステムのバックアップ用として「ETERNUS DX80」2台により構成される120TBのストレージ、利用者教育などのPCとして「ESPRIMO K552/D」40台なども導入される。