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Gluster Communityは5月31日(米国時間)、GlusterFSの最新版「GlusterFS 3.3」をリリースした。GlusterFSは、スケールアウト型のストレージシステムを構築できるオープンソースの汎用分散ファイルシステム。GlusterFSを利用することで、スケーラブルで可用性の高いクラウド環境向けのストレージプールをソフトウェアレベルで構築できる。
GlusterFS 3.3では、OpenStackのオブジェクトストレージAPIの機能を取り込むことでファイルおよびオブジェクトデータに対して読込/書込の同時アクセスを提供している。HDFS(Hadoop File System)の互換性も高めており、Hadoop管理者に対してGlusterFSの非構造化データ上でMapReduceジョブを実行できる機能やデータにアクセスできるツール・シェルスクリプトなどを提供している。
またその他にも、GlusterFSボリュームに障害から復旧した際に自動的にファイルの整合性をチェックして復元する機能、自己回復時に大きなファイルにアクセスを許可するグラニューロッキング機能、レプリケーション機能の改善なども行われている。
GlusterFSはもともとGlusterによって開発されていたファイルシステムソフトウェア。2011年の10月初旬にRed HatがGlusterを買収し、現在はRed Hat支援のもとGluster Communityによって管理されている。
GlusterFS 3.3のインストール方法やアップグレードについてはGluster Communityが提供しているドキュメントが参考になる。