ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は6月5日、グラフィックスコアやメディアアクセラレータを搭載した高性能SoCを短期間・低コストで実現する「Loputo Platform IP」シリーズを発表した。
近年、グラフィックスIPコアやメディアアクセラレータを搭載したSoC設計の課題として、複雑化するCPUやGPU、メモリサブシステムを含めたシステム全体の性能最適化の難しさが挙げられる。
この課題を解決するため、同社は「Loputo IPシリーズ」として2製品の提供を開始する。1つは「Loputo|BUS」で、高性能かつ動的な優先制御、電力制御などを特徴とする、バスインターコネクトIPとなっている。プロトコルとして、OCP-IP/AMBA AXI3/AHB/APBをサポートする。
もう1つは「Loputo|MEMC」で、インテリジェントなリクエストコントロール、様々なメモリアクセスパターンのサポートの特徴を含むDRAMコントローラとなっている。
なお、2つのIPともにすでに提供が開始されており、同社では「Loputo Platform IP」シリーズは、CPUとSMAPHグラフィックスコアシリーズを含む周辺IPと組み合わせることで、短期間での消費電力性能の最適化や、バランスのとれたシステム統合を実現し、システム統合や最適化に関連するハードウェア・ソフトウェアの開発コストを削減できると説明している。