Nota社は6月1日、同社の運営する図書館検索サイト「カーリル」について、アール・ワイ・システムが設立する新会社への事業譲渡に合意したと発表した。

カーリルは図書館の蔵書情報と貸し出し状況の検索を柱としたサービスで、一度の検索で複数の図書館の蔵書とAmazonをはじめとする書誌データベースを同時に検索できる。図書館に蔵書がない場合や、複数の図書館を利用したい場合などでも、一度の検索で目的の書籍にアクセスできるというメリットがある。

また、読みたい本を登録できるライブラリー機能もあり、図書館に出かける前にライブラリーのデータを印刷したり、携帯電話に送ったりすることもできる。

図書館検索サービス「カーリル」のWebサイトイメージ

アール・ワイ・システムはカーリルの技術開発と運営をNota社と共同で行っており、今回、図書館関連のWebサービスを専業とするカーリル社を設立することで新たな資本を受け入れ、さらなる事業拡大を目指す考え。6月4日からカーリルの全事業は新会社に引き継がれ、Nota社は新規サービスの開発に注力するという。