日本アバイアは6月1日、中堅中小企業や大企業の小規模拠点向けエッジスイッチとして、「Avaya Ethernet Routing Switch 3500シリーズ」(以下、Avaya ERS 3500)を発表した。新製品には、24ポートの10/100BASE-TXモデル、10ポートおよび24ポートの10/100/1000BaseTモデルがあり、それぞれにPoE+対応モデルも用意される。

新製品6機種

Avaya ERS 3500は、フロー制御、QoS、セキュリティ機能など、小規模ながらより高い信頼性を求める中堅中小企業および大企業の支店・営業所向けのスイッチで、同社初のファンレスモデル(PoE+対応モデルは除く)となっている。とくに、教室、病院などの静音環境に最適だという。

新製品のターゲット

また、従来の製品と比べて80%以上電力効率を改善した電源ユニットを使っており、全機種が摂氏50度での動作を保障する。従来製品同様、ADAC(Auto Detect Auto Config)機能により、アバイア製IP電話機を接続した際にネットワークを自動設定する。なお、PoE+対応モデルでは、1ポートあたり最大32Wの電力供給が可能だ。

卓上設置も可能な小型の10ポートモデルである「ERS 3510GT」およびそのPoE+対応の「ERS 3510GT-PWR+」は、10/100/1000Mbps対応のイーサネットを8ポート、SFPを2ポート搭載する。ERS 3510GT-PWR+はファン付きだが、60Wまではファンは動作しない。価格はERS 3510GTの場合、9万円程度。

「ERS 3510GT」

24ポートの10/100BASE-TXモデルの「ERS 3526T」とそのPoE+対応モデルである「ERS 3526T-PWR+」は、10/100Mbpsイーサネットを24ポートと、10/100/1000MbpsイーサネットまたはSFPのコンボポートを2つ搭載。背面に追加SFPポートを2ポート搭載する。価格はERS 3526Tの場合7万円程度。

「ERS 3526T」

24ポートの10/100/1000BaseTモデルの「ERS 3524GT」と、そのPoE+対応の「ERS 3524GT-PWR+」では、イーサネットを24ポートと、SFP 4ポート(10/100/1000とのコンボ)を搭載したスイッチ。背面に追加SFPを2ポート搭載する。

日本アバイア 代表取締役社長 ロバート・ステーブンソン氏

新製品は、より小規模向けオフィスに向け、同社のエッジスイッチのポートフォリオを拡張する製品だ。この点について、同社 代表取締役社長 ロバート・ステーブンソン氏は、「アバイアはUC(Unified Communication)をビジネスコラボレーションに発展させようとしている。そのためには、これまでの視点を変え、ネットワークありきではなく、アプリケーション中心に進めていかなくてはならない。そして、日々業務を行っているエンドユーザーにフォーカスを当てるのが、出発点として重要だ。本社ではできるが、支店では使えないというのはよくない」と述べ、いつでも、どこでも、どのデバイスでもアクセスできる次世代のコラボレーションに最適なネットワークを提供することが重要だとした。