Intersilは、耐放射線性12Aポイント・オブ・ロード同期整流降圧型レギュレータ「ISL70002SEHVF」を発表した。

同製品は、シングル・イベント効果(SEE)耐性を備えており、高線量率(HDR)耐性と低線量率(LDR)耐性を特徴としている。高いレベルの集積度により、外付け部品を不要とし、コストと基板スペースを低減するとともに、宇宙および過酷な動作環境で使用されるアプリケーション向けに業界最高の信頼性を有する。さらに、Class Vに準拠した密封ソリューションで、最も厳しい衛星プログラム要件にも適合する。

また、「ISL70002」を2個並列で使用することにより、150℃の接合部温度時に最大19Aの出力電流のサポートが可能で、FPGAベースの設計に最適となっている。また、1個のバイアス・レールを用意するだけで、電圧を4.5V未満に降圧するためのレギュレータやFETの追加を不要にし、システムの電源アーキテクチャ設計を簡素化できる。さらに、同期整流機能により、低出力電圧時に標準降圧型レギュレータより高効率を実現しているのに加え、電流共有機能により並列レギュレータをサポート。86.4MeVのLET(線エネルギー付与)での完全なシングル・イベント耐性を持つ。

なお、パッケージは64ピンのCQFPを採用している。