米Googleは5月30日(現地時間)、ユーザーがお店や場所などに関する情報を発見・共有できる新サービス「Google+ Local」の提供を開始した。これはローカル情報サービスGoogleプレイスを強化したもので、昨年9月に買収したZAGATのデータや、ソーシャルサービスGoogle+の機能が新たに統合されている。信頼できるガイドブックから口コミまで、一カ所でより幅広い情報を参考にできるようになった。
Google+ Localの提供開始と共に、Google+のサイドバーにLocal (ローカル)タブが追加された。クリックすると、ユーザーの位置情報に基づいたお店や場所のおすすめが表示され、また検索ボックスでローカル検索を行える。結果の1つをクリックすると、基本情報(住所、電話番号、営業時間など)、写真、レビューなどをまとめたGoogle+ページが現れる。
ZAGATに掲載されているお店や場所では、ZAGATの情報もGoogle+ページに表示される。例えばレストランの場合、「料理」「内装」「サービス」の3項目のZAGATスコア(30点満点)と料金、ZAGATのコメントなどが並ぶ。これまでZAGAT.comで有料提供されていたコンテンツを含む充実した内容になっている。
また、レビューやコメントなどGoogle+のサークルに入れている友だちのアクティビティも表示される。自分と嗜好や趣味が似ている友だちの評価は特に参考になるし、新しいお店やレストランに挑戦する際に口コミ情報は役立つ。逆に、自分の感想やレビュー、スコア、写真も容易に投稿・共有できる。積極的に貢献することで、友だちや家族にとってGoogle+ Localがより便利なものになる。
Google+ Localという名前ではあるが、同サービスは他のGoogle製品にも組み込まれている。例えばGoogle検索やGoogle Mapsでお店や場所を検索すると、Google+のローカルタブからアクセスするのと同じローカル情報が表示される。またAndroid用のモバイル地図アプリ「Google Maps for mobile」でも、最新版(v6.8.0)からGoogle+ Localの情報にアクセスできる。iOS用アプリも、まもなく対応するという。