日産自動車は5月30日、ニチコンが開発した「EVパワーステーション」を活用して日産リーフのバッテリーから一般住宅への電力供給を実現するシステム「LEAF to Home」を導入すると発表した。

「EVパワーステーション」は、一般住宅の分電盤に直接接続し、コネクタをリーフの急速充電ポートへ繋ぐことで、リーフに搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することを可能にする。コネクタはグローバルにおける使用実績があり、CHAdeMO方式を採用しているほか、JARIのJEVS G105規格に準拠している。

「EVパワーステーション」の利用イメージ

タイマー予約などの使用シーンにあわせた各種動作モードを搭載しており、家庭の電力容量と消費電力に応じた供給調整を自動で行う。リーフから電力を供給することに加え、最短4時間で満充電が可能。リーフのバッテリー蓄電能力は24kWhあるため、満充電時は一般家庭の約2日分の日常使用電力をまかなえるという。

価格は、経済産業省の充電器などに対する補助金制度が適用された場合、標準的な設置工事費用を含んだ実質的な負担額が消費税込み33万円程度となる予定。