村田製作所は5月29日、Bluetooth low energy(BLE)規格に対応したBluetooth SMARTモジュール「LBCA1ZZVZE」の量産を開始すると発表した。
BLE規格は、ボタン電池で数カ月~数年間の稼働を可能にする超低消費電力の通信技術で、健康管理やフィットネス、ホームネットワークなどの分野における普及が期待されている。ヘルスケアおよびテクノロジー産業の有力企業で組織されている非営利団体「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」でも、通信手段の1つとしてBLEが採用されている。今後、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末に順次採用されていくことから、血圧計・体重計などの健康管理機器や、腕時計・小型センサなどの電池駆動機器とモバイル端末を接続する通信方法として、BLEへの期待が高まっている。
そこで今回、BLE規格に対応したBluetooth SMARTモジュールを開発。各種ヘルスケアプロファイルをはじめとした、BLE通信に必要な全プロトコルスタックを内蔵したのに加え、組み込み機器で多く用いられている8/16ビットのCPUからも容易に制御できるようにした。また、UARTインタフェース経由でモジュールにシンプルなコマンドを送信することで、Bluetooth SMART Ready対応スマートフォンなどと容易に通信できるようにした。さらに、モジュールで各種認証(電波法やBluetooth認証)を取得済みのため、開発コストを削減できるという。
なお、同モジュールは6月より量産を開始する予定。