NXP Semiconductorsは、広範囲な周波数帯域にわたって高線形性、低ノイズ、低消費電力を実現した6ビットデジタル可変利得アンプ(VGA)として「BGA7204」「BGA7210」の2製品を発表した。
2製品ともにTDDシステムでの電流消費を効果的に低減し、消費電力を最大45%低減する独自の省電力モードをはじめ、複数の省電力性能を搭載しており、競合製品に比べて優れた電力効率を発揮すると同社では説明している。
また、BGA7210は減衰状態に応じて2つの内蔵アンプ間で柔軟に電流を分配し、消費電力を抑制することができるほか、外部整合回路なしで、4GHzの周波数までVGAとして機能させることができるという特長を持っている。
さらに2製品ともに独自のスマートルーティングによるリード設計が採用されており、PCB基板レイアウトをシンプルにすることで、デバイスのフットプリントを25%削減することが可能だという。
そのほかの特長としては、対応周波数帯域はBGA7204が400MHz~2.8GHz、BGA7210 が700MHz~3.8GHz。1dB利得圧縮点(P1dB)はBGA7204で21dBm、BGA7210で21dBm(2.2-2.8GHzで23dBm)。3次インターセプト・ポイント(IP3O)はBGA7204が38dBm、BGA7210 が39dBm(2.2-2.8GHzで35dBm)などとなっている。
なお、2製品ともに量産を開始しており、1,500ユニット発注時の標準単価はBGA7204が3.30ドル、BGA7210が4.05ドルとなっている。