楽天は5月24日、マレーシアにおいてRakuten Malaysia Sdn.Bhdを設立し、同国でのEC事業に参入することを発表した。

同社は今回設立したRakuten Malaysia Sdn.Bhdを運営母体として、日本で展開している「楽天市場」と同じB2B2C型のインターネットショッピングモール「Rakuten Online Shopping」を今年後半をめどに開業する予定。今後マレーシア国内において出店店舗の募集を行い、サービス開始に向けて本格的な準備を進めていく予定で、開業当初は「大手小売等の店舗を中心に、ファッション、デジタル・電機機器、書籍、高級品などの多種多様な店舗・商材を提供していく」としている。中長期的には、日本の楽天市場をはじめ、アジアや欧米で展開している楽天グループ傘下のECサイトとの連携も検討するとのこと。

マレーシアは近年安定した経済成長を見せていることやインターネット利用者の割合が多いことなどから、EC分野での大きな成長が見込めるという。物流や電子決済といったEC事業に必要なインフラも整備されている。

楽天は4月にブラジルでのインターネットショッピングモール「Rakuten.com.br Shopping」の本格展開を始めるなど海外への進出を進めているが、その一方で中国市場で展開していた「楽酷天」については5月末での終了を発表している。