シャープとソニーは5月24日、両社の合弁事業として大型液晶パネル・液晶モジュールを製造・販売するシャープディスプレイプロダクトについて、ソニーが保有するシャープディスプレイプロダクト(出資比率:7.04%)すべてをシャープディスプレイプロダクトに譲渡し、両社の合弁を解消することにしたと発表した。
株式譲渡の対価として、シャープディスプレイプロダクトからソニーに対し、出資時と同額の100億円が全額現金で支払われ、株式の譲渡・対価の支払いは6月末までに行われる。
シャープの100%子会社であったシャープディスプレイプロダクトは、シャープが大阪府堺市に建設した液晶パネル工場を2009年7月1日に承継し、同年12月29日に実施した第三者割当増資によりソニーから100億円の出資を受け、シャープとソニーの合弁会社となった。
その後、液晶パネル事業及び液晶テレビ事業を取り巻く市場環境の変化を踏まえ、今年3月にソニーからの追加投資を行わないことに合意し、合弁契約を修正する覚書を締結した。
今回の合弁解消は、シャープおよびソニーの連結業績に与える影響は軽微としている。