Googleは5月22日に公式ブログにて、世界中の13~18歳の学生を対象にしたオンライン科学コンテスト「Google Science Fair 2012」の途中経過について発表した。

Google Science Fair 2012には、100ヵ国以上の国から1万人を超える学生が参加しており、応募されたプロジェクトの総数は7500以上にのぼるという。レゴブロックを使用したリサイクルロボットや、ハチの分泌液によるがん治療の研究など、「革新的で斬新な、まさにサイエンスの地平線を広げる素晴らしいアイデア」が集まっているとのことで、同社はそれらのプロジェクトを厳正に審査し、地域予選を突破する90組を決定した。

Google Science Fair 2012のWebサイトイメージ

地域代表となる90組にアジアからは、インドやシンガポール、中国、韓国のチームが選ばれており、日本からも関西学院高等部 数理科学部の「正方形折り紙からつくられるコップの最大容積問題」が選ばれた。

このプロジェクトは「一枚の正方形の形をした紙から、どのようにすればより大きな容積を持つ容器を作ることができるか?」という疑問からスタートしたもので、切り方や折り方などが異なる数十種類以上の図形を考案し、それぞれの容積について研究している。このチームが考案した図形の代表的なものは「小笠図形」と呼ばれ、現在のところ、この小笠図形の改良版が、一枚の紙から作られる容器としては最大値の容積を持つと考えられている。なお、同プロジェクトの概要や小笠図形の概要はWebサイトで見ることができる。

関西学院高等部数理科学部によるプロジェクト解説ページのWebイメージ

今後、Google Science Fair 2012では、数週間をかけてファイナリスト15組を選出する予定となっている。選出されたチームは、7月23日に米国カリフォルニア州にあるGoogle本社で行われるセレモニーに招かれるとのこと。