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Oracleは5月18日(米国時間)、同社のサーバ仮想化ソリューション/仮想化管理ソリューションの最新版となる「Oracle VM 3.1」を公開した。「Oracle VM」は主にデータセンターでの利用を想定して開発されたソリューション。Oracle VM 3.1では多くの改良やバグ修正、新機能が追加されている。特にユーザビリティの改善や迅速かつ効率的なデプロイおよびバックアップ、可用性に関する追加サポートなどに注力しているとしている。
ユーザビリティの改善ではUIのレイアウトを変更し、シンプルかつ直感的にすることでユーザのクリック数を減少させている。また、オープニング画面には「Quick Start Guide」が追加されており、簡単に環境を整備できるようになった。ドラッグ&ドロップでVMを一方のサーバから片方のサーバに移動させたり、サーバ群を別のクラスタに移動できるようにもなっている。
可用性では、クラスタ化されたリポジトリへの直接アクセスが追加されている。3.1ではクラスタ化されたリポジトリをNFS共有としてエクスポートできるようにしている。エクスポートすることで、サードパーティ製のバックアップツールによるバックアップ/リストアが行え、直接ストレージにアクセスできるようになる。可用性については他にも、クラスタ化されたリポジトリのアジリティの向上やSANからのマルチブートのサポートなども加わっている。
デプロイメントも高速化されている。3.1では、VMの作成ウィザードでテンプレートからVMをデプロイできるようにしている。この機能によってユーザは複数のVMを、一度に作成できるようになる。また、Oracle VMサーバの検索方法が拡張されている。これまでIPアドレスの範囲でサーバを検索していたが、一部または完全のホスト名からサーバを検索できるようになった。
3.1ではその他にもジャンボフレームワークのサポートや最新のXen 4.1.2 Hypervisorの使用、新しいコントロールドメインカーネル(Dom 0)としてUEK2(Unbreakable Enterprise Kernel revision 2)を採用するなどしている。