NECは5月21日、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビジョンに、地上デジタルテレビ放送用送信機(DTU-50Eシリーズ)を納入したと発表した。同送信機は、東京スカイツリーから関東広域圏に向けて地上デジタルテレビ放送の電波を送信するためのもので、東京スカイツリー内の送信機室に設置される。

地上デジタルテレビ放送用送信機(DTU-50Eシリーズ)

同送信機は、ドハティ(Doherty)方式の超高効率水冷電力増幅器を搭載し、電力増幅器単体としては、従来18%程度だった電力効率を30%以上まで高めた。これにより、従来の地上デジタルテレビ放送用送信機に比べ、消費電力を40%以上削減することに成功した。

同社は、デジタル放送用送信機においては、1998年に世界で初めて地上デジタル放送商用サービスを開始した英国に機器を納入して以来、42ヵ国に納入し、世界で累計3,000台以上の出荷実績があり、今回の納入はこうした実績や技術力が評価されたものとしている。