Easy-to-use system for compiling, installing, and upgrading software on the Mac OS X.

MacPortsプロジェクトは5月14日(米国時間)、MacPortsの最新版となる「MacPorts 2.1.0」を公開した。MacPortsは、Mac OS X向けに開発されたパッケージ管理システム。インストールしたいアプリケーションとそれに関連するアプリケーションやライブラリのソースコードをダウンロードしたうえで、自動でビルドしてインストールをおこなう。現段階で14,000以上のソフトウェアが登録されている。

サポートされているバージョンは、Mac OS X Lion、Snow Leopard、Leopard。Leopardに対してはdmg形式のパッケージが提供されており、LionとSnow Leopardに対してはpkg形式のパッケージが提供されている。MacPorts 2.1.0における主な変更点は次のとおり。

  • 「rev-upgrade」アクションの追加
  • 設定ファイル「archive_sites.conf」の導入
  • macports.confに「rev-upgrade」をコントロールするオプションの追加
  • macports.confに「host_blacklist」および「preferred_hosts」の追加

「rev-upgrade」は、依存が壊れているPortsや壊れたファイルを含むPortsの再構築をチェックする機能を提供している。この機能は自動で実行することができ、macports.confで有効または無効に設定できる。また、特定の場所からアーカイブソースを取得できるように「archive_sites.conf」という設定ファイルが導入されている。その他、macports.confにはダウンロード先となるホストの優先度や使用不可を設定できる「preferred_hosts」および「host_blacklist」オプションが加わっている。

MacPortsを利用するには、Mac OS Xのバージョンごとに適切なバージョン(Lion/Xcode 4.1以上、Snow Leopard/Xcode 3.2以上、Leopard/Xcode 3.1以上)のXcodeがインストールされている必要がある。XcodeはApple Developer Connectionサイトからダウンロードできるほか、インストールDVDやMac App Storeからのインストールも可能。また、すでにMacPortsをインストールしている場合には、「sudo port -v selfupdate」で2.1.0へアップグレードできる。