「日々の生活の中で必要なモノに、ひとつずつ"デザイン"を取り入れていく」ことをコンセプトに、テーマを絞って魅力あるデザイン雑貨を紹介する。
今回は、梅雨の時期には欠かせない傘がテーマ。機能性を追求した丈夫な物からアイデア勝負の一品まで、じめじめした気分が晴れていきそうな4アイテムを挙げていく。
梅雨を生き抜く男たちに捧ぐ、ミリタリーファン必見の「ライフルアンブレラ」
雨の日を戦い抜くための男の武器と言いたくなる、勇ましすぎる雨傘が「ライフルアンブレラ」(2,520円)。傘の先端と持ち手がライフルそっくりになっているため、閉じて持ち歩いているとかなりのインパクト。親骨は63.5cmとやや大きめ。
閉じた姿は非常に印象的だが、開いて使っていると意外にライフルらしさが目立たない。雨がやむとついつい置き忘れてしまいがちな長傘だが、これには肩掛けストラップつきカバーが付属しているので、それらしい気分を味わいつつ便利に運ぶことができる。
よく出来たアイテムなので、ついつい狙撃の格好で構えたくなるかもしれないが、人に向けるのは相手にも自分にも危険が伴う。ぐっとこらえるのが真の男というものだ。
風を受け流す高機能折りたたみ傘「SENZ」
2008年度にグッドデザイン賞を受賞したこともある折りたたみ傘が「SENZ(センズ)」シリーズ。そのユニークな形状は風を受け流すためにデザインされたもので、普通の傘であれば裏返ってしまうほどの強風の中でも使い続けることができるという。
「SENZ」には大きさやデザインなどさまざまなバリエーションがあるが、なかでもプロダクトブランド「D-BROS」とのコラボレーションで生まれた柄はインパクト大。傘らしからぬ存在感を放つので、普通の色では満足できない人もお気に入りの1本を見つけられそうだ。
植原亮輔とコラボした「SENZ / Original water planet」(7,140円) |
渡邉良重とコラボした「SENZ / Original blessing of rain」(7,140円) |
土に還る“デザイナーズ・ビニール傘”「Brelli」
デザイナーのPamela Zonsiusが作り上げた、スタイリッシュなビニール傘「Brelli(ブレリ)」。ニューヨークの街中に、風で裏返りすぐに壊れてしまう傘が溢れていることに心を痛めたPamelaが、生地に100%生物分解可能なプラスチック素材を使用して作り上げたものだ。
このアイテムは東南アジアのサンパラソルや「禅」のようなオリエンタルデザインのシンプルさにヒントを得て作られており、ファッションを邪魔しない透明素材を使用している。ハンドルも竹で出来ていて、「外から見たアジア」を体現したかのような不思議なオリエンタルテイストが持ち味となっている。
5月18日現在、ショップではエクストラスモール(5,250円)、スモール(6,300円)の2種類が購入可能となっている。
カバンの中を濡らさずしまえる「YUEN’TO /マジックアンブレラ」
晴れのち雨といった中途半端な天気の時でも、手軽に持って歩けるのが折りたたみ傘の強み。とはいえ、一度濡れた折りたたみ傘の収納には意外に困るものだ。「YUEN’TO /マジックアンブレラ」(3,990円)は、収納ケースがハンドルも兼ねた一品。発想の転換で不便を解決している。
自分のカバンにしまう時はもちろんのこと、満員電車に乗り込む時、またウインドウショッピングの最中にも、周囲を濡らすことなく持ち歩ける。ケースが本体と一体化しているので、なくす心配がないのも安心だ。傘をまとめるバンドに反射素材が使われているなど、日々の暮らしで便利に使うことを追求した機能を詰め込んでいる。
取り扱い店舗
ここで紹介したアイテムは、下記店舗で購入することができる。
「ライフルアンブレラ」
イノブン オンラインショップ
「SENZ」、「Brelli」、「YUEN’TO /マジックアンブレラ」
caina.jp