LeCroyの日本法人であるレクロイ・ジャパンは5月18日、高速Ethernet規格である10Gbase-KR(IEEE802.3ap)に対応したコンプライアンス・テストパッケージ「QPHY-10Gbase-KR」を発表した。価格は89万円。

同社では、2011年10月に10GbpsのEthernet用デコーディングパッケージを発売していたが、これに対しコンプライアンス試験への対応を求める要望がユーザーから寄せられ、今回の発売に至ったという。

同製品は、規格で要求される送信器試験項目として要求されるジッタ分離によるパラメータ測定、立ち上がり・立ち下がり時間測定、送信器イコライザレベルの測定が可能となっている。ジッタ評価には、独自のシリアル・データ・アナライザ(SDAII)を用いて、ジッタを要素ごとに分離して測定を行う。送信イコライザ評価では、オーバーシュートやデエンファシスのような波形形状の特定部分を測定する必要がある。これに対しても、SDAIIで対応する。遷移時間の評価は、使用するオシロスコープの帯域が信号速度に見合ったものでなけらればならない。同社では、16GHz以上の帯域に対応したオシロスコープで「QPHY-10Gbase-KR」に対応するとしている。

10Gbase-KR(IEEE802.3ap)に対応したコンプライアンス・テストパッケージ「QPHY-10Gbase-KR」