米Twitterは17日(現地時間)、個人向けにカスタマイズした「おすすめユーザー (Who to follow)」の試験的な提供を発表した。ユーザーを興味のある情報に近づける機能になるが、TwitterおよびTwitterエコシステムにおけるユーザーの履歴データを基に作成しており、こうしたデータ収集にはプライバシー侵害の懸念が避けられない。そこで同社は同日に、プライバシー保護重視の観点からDo Not Track (DNT、トラッキング拒否)機能をサポートしたことも明らかにした。

Twitterは、Twitterをより有用に使ってもらうためにフォローのおすすめを提供している。しかしユーザーの興味と合わなければ、たとえ人気の高いアカウントであってもおすすめ効果は薄くなる。カスタマイズしたおすすめユーザーでは、ユーザーのアカウントの内容と関連性が高く、ユーザーにとって新鮮で、ユーザーが興味を持ちそうなアカウントを紹介する。また新しいユーザーに対しても、登録時におすすめユーザーから自分に合ったアカウントをユーザーが容易に選択できる仕組みを用意した。

常に新しい発見があるカスタマイズされたおすすめユーザー

新規登録ユーザーはタイムライン(右側)がどのようになるかを確認しながら、おすすめリスト(左)からフォローするアカウントを選択できる

おすすめのカスタマイズは、他のTwitterユーザーによるアカウントのフォローや、TwitterエコシステムのWebサイトでの行動などを基に作成している。例えば、あるサイトを訪れる人が好んでフォローするアカウントを、同じサイトを訪れる人たちに勧める。カスタマイズには過去10日分のデータが用いられる。

カスタマイズ機能の提供に伴い、Twitterはユーザーが同機能をオプトアウトできる方法を整えた。まず設定に「おすすめユーザーのカスタマイズ (Personalization)」を追加した。「最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする」のチェックを外すとカスタマイズ機能がオフになる。また同社はトラッキング拒否機能のサポートを開始しており、対応Webブラウザ (Firefox 5、Internet Explorer 9、Safari 5.1、Chrome 17以上)で同機能を有効にすると、Twitterはおすすめユーザーをカスタマイズするために必要なデータを収集できなくなる。トラッキング拒否の設定方法は、Twitterのヘルプセンターの「Twitter Supports “Do Not Track”」で詳しく解説されている。