ヴイエムウェアは5月16日、クラウド環境に最適化されたアプリケーションの開発/実行環境「VMware vFabric Suite 5.1」を発表した。

同製品は、従来のJavaプラットフォームにおける複雑性解消とコスト削減のために、クラウドインフラ向けに最適化されたシンプルなアプリケーションの開発/実行環境を提供する。Spring開発フレームワーク、vFabricアプリケーションサービス、仮想マシン単位のライセンスモデルを統合し、分最新のアプリケーションを構築/展開/実行するための中核的アプリケーションプラットフォームとなる。

SpringとVMware vSphereに最適化

新機能として、アプリケーションの展開を自動化する「vFabric Application Director」と、アプリケーションパフォーマンスを管理する「vFabric Application Performance Manager」を追加。分散型インメモリ SQLデータベース「VMware vFabric SQLFire」を採用し、大量データを扱う最新のアプリケーションに対応する。同社製品に最適化されたリレーショナルSQLデータベースとして、オープンソースのPostgreSQLと完全互換性のある「vFabric Postgres」を同梱しているため、既存のPostgreSQLツールが利用可能。

Springアプリケーションの本番系への展開で最も使用されるApache Tomcat、Apache HTTP ServerおよびRabbitMQメッセージングなどへのサポートも提供するため、これらのオープンソースコンポーネントのユーザーは、vFabricテクノロジーを簡単に導入できる。

同製品は、仮想マシン単位で購入でき、使用されている平均ライセンス数に対しての支払いになる。出荷時期は2012年第2四半期以降を予定。