アドビ システムズは、Webサイトへのアクセスやトラフィックなどをデバイス別に分析した最新のAdobe Digital Indexレポートを発表した。今回のレポートでは、2013年早々にはタブレットによるトラフィックがスマートフォンを上回り、2014年には全体のトラフィックの10%を占めることが予測されている。
本レポートではこのほか、Webサイトのアクセス内訳について、タブレットの占める割合がこの2年間でスマートフォンを約10倍上回る速度で拡大し、2011年には300%を超える成長を達成したことも明らかにしている。この急成長の裏側には、タブレットの出荷台数が急増したことに加え、タブレット1台あたりのアクセス回数がスマートフォンを大きく上回ること、また、タブレットによるブラウジングがPCと同程度に快適であるとユーザーに受け取られていることがあるとされている。
同社が1月実施した別の調査では、タブレット利用者によるオンラインでの出資額が、他のデバイス利用者と比べて最も高かったことが明らかとなっており、今回の調査結果はその要因の1つを裏付けるものとなった。
同社デジタルマーケティングビジネスユニット担当上級副社長 兼 ゼネラルマネージャーのブラッド・レンチャー氏は、「自社のデジタルコンテンツとマーケティングに関してモバイルを最優先とし、またその中心的な要素として、消費者からのニーズが高いタブレットとすべきです」と述べ、タブレット利用層に向けてモバイルWebページを最適化することも企業にとって重要な意味を持つ戦略だとした。