米オンラインアプリケーションプロバイダTimdooと不二印刷、および日本HPの3社は、Timdooが開発したFacebook専用の写真アプリケーション「Timdooフォトブラウザー」(無料)を、5月31日より日本で正式に提供開始すると発表した。
「Timdooフォトブラウザー」は、Facebook上に公開された写真の中から、全友人のもっとも新しい写真を閲覧したり、複数の友人の写真をまとめてブラウズしたり、タグ検索できるなど、Facebook上の写真を直接参照して閲覧できるブラウザ。さらに、ブラウズした写真をFacebook上で編集し、ポストカードやキーホルダーなどのフォトグッズを作成、注文することもできる。
Timdoo CEO ジュリアンクリム(Julian Klym)氏は、「Facebookには2,000億枚の写真があり、1日に2.5億枚増加しているが、Facebookで楽しむ写真は限定的だ。そこで、われわれはFacebookに対する機能を提供することにした」と説明する。
「Timdooフォトブラウザー」は、5月31日より日本のほか、インドネシア/マレーシア/シンガポールで提供され、その後、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、スイス、フランスなど、世界各国で提供される。写真の印刷に関しては各国のパートナー(1国、1パートナー)を通して提供される。Timdooはブラウザを無料で提供するが、印刷パートナーから売リ上げの一部を受け取るビジネスモデルだ。
今回、「Timdooフォトブラウザー」を日本で提供開始するにあたり、Timdooは、日本で「HP Indigo デジタル印刷機」を導入し、一般消費者向けのオンデマンド印刷の分野において十分な実績があるパートナーを求めており、「Dscoop」(HP Indigoのユーザー会)のメンバーであり、また一般消費者向けのフォトブックやフォトグッズ、オンデマンド書籍等の分野において、そのノウハウや経験を持つ不二印刷と提携することになったという。
日本のパートナーである不二印刷では、オリジナルポストカード(同一8枚セット、1,050円)、オリジナルマウスパッド(257×182mm、1,050円)、オリジナルキーホルダー(62.5×94mm、840円)の3つを提供する。
また、「Timdooフォトブラウザー」を日本で正式提供開始するにあたり、先着500名にポストカード1セット(8枚組)を0円(送料は別途必要)を注文できるお試しキャンペーンを実施する。
なお、Timdooフォトブラウザーの詳細やお試しキャンペーンについてはこちらを参照。
日本HP イメージング・プリンティング事業統括 グラフィクスビジネス統括本部 デジタルプレスビジネス本部 市場開発部 部長 小池亮介氏は、「HPのイメージング事業では、デジタルデータを形にすることをコンセプトにしているが、最近ソーシャルメディアのデータが増えており、われわれのビジネスにも関連が深い。Facebookは日本においてこの半年で350万人増加しており、今後も天文学的に増えていく」と述べ、多くの写真を扱うFacebookが、今後日本でもさらに広がりを見せ、ビジネスチャンスが広がることに期待を寄せた。
HPは、Timdooのグローバル展開やマーケティングをサポートするほか、今後ファンページを設置している企業向けの新たなサービスの共同開発を行っていくという。
なお、HPではすでにオンラインのフォトサービス「Snapfish」を展開しているが、このサービスとの差別化について小池氏は「Timdooは、新しいデジタルサービスで、セグメントやビジネスモデルが異なる」とし、Timdooのサービス展開は新たなユーザー獲得につながるもので、競合することはないという見解を示した。