VMJは、着脱式裸眼3Dフィルタを搭載した21.5/23型ディスプレイシステム「VisuZ」を発表した。

同製品は、マグネットで3D用フィルタを着脱でき、簡単に2D/3Dの切り替えができる。裸眼3DのCLD(クロマティック・ライト・ディフレクター)方式は、主流となっているパララックス・バリア方式で問題視される輝度の低下や、レンチキュラー方式での3D効果が弱いといった欠点を補完したもので、輝度と鮮明度などが大幅に改善されている。脱着式フィルタは、バリアフィルム、光学フィルム、モアレ解消フィルムなどで構成されており、視点数は5点、最適視点距離は約80cm。対応するディスプレイのスペックは、解像度が1920×1080画素、画素ピッチが0.24825×0.24825mm、画素配列はRGB縦ストライブ配列となっている。

「VisuZ」は、3Dを楽しむための3つの機能を搭載する。1つ目はゲームドライバで、PCゲームソフト「Crysis1/2」、「F1 2011」「Grand Theft Auto IV」、「Modern Warfare1/2」、「Driver SanFrancisco」などに対応する。ユーザーがプロファイルを追加し、3Dエフェクトを調整してプレイすることができる。

2つ目は3D Photo Viewerで、富士フイルムの3Dカメラ「FinePix 3DW3」やHTCのAndroidスマートフォン「EVO 3D」で撮影した3D写真(2眼式3D素材)をマルチビュー(5眼式3D)に画像変換して視聴できる。ファイルはJPS/MPOなどの3Dステレオイメージファイルや、2D+Z(B3D)3Dフォーマットにも対応する。

3つ目はBlu-Ray 3D対応で、CyberlinkのPowerDVDのBlu-Ray 3Dでの再生をサポートしており、市販のBlu-Ray 3Dソフトを裸眼3Dで視聴できる。3D再生は2眼式3Dで、バージョンアップでマルチビューに対応していく予定。

価格は21.5型が2万円、23型2万5000円。VMJの直販と秋葉原のラブロスダイレクトショップで販売する。また、15.6型のノートPC用の販売も予定している。

着脱式裸眼3Dフィルタ搭載の21.5/23型ディスプレイシステム