アルプス電気は5月15日、自動車のドアラッチやドアロック検知など向けのフィメールコネクタ端子付き2方向検出スイッチ「SSCL」シリーズを開発したと発表した。

同製品は、製品を挿し込むだけで取り付け接続ができ、自動組み立てに対応する。また、手作業でも、作業員のスキルに左右されない、安定した組み立てに寄与する。さらに、組み立てに、はんだ付けを必要としないことから、環境負荷の軽減にもつながるという。

基板に設置した端子に挿し込むだけで組み立て可能な、フィメールコネクタ端子を採用

製造面では、精密加工技術や成型技術、シミュレーション技術を生かし、端子を両面から挟み込む両面しゅう動接点方式を採用した。安定した出力を確保しながら、ゴミなどによる接触不良にも強く、高い信頼性を実現している。

今後、生産中のフィメールコネクタ端子タイプの「SSCW」シリーズ、「SPVQ5」シリーズ、2方向検出タイプ「SSCF」シリーズ、防水レバータイプ「SSCN」シリーズに今回の「SSCL」シリーズをラインナップに加え、多様化する車載市場のニーズに対応していく考え。

なお、サンプル価格は90円。量産開始は2012年11月を予定している。2015年8月には月産120万個まで拡大していく計画。

フィメールコネクタ端子付き2方向検出スイッチ「SSCL」シリーズ