三三株式会社は5月15日、ビジネス業務を中心に名刺交換が発生する人600名を対象にインターネット上で実施した、名刺管理に関する調査の概要を発表した。同社は、法人向けや個人向けの名刺管理クラウドサービスを提供している。

発表によると、名刺交換をする人の過半数が名刺の管理方法を変えたいと考えている一方で、現状では70.1%の人が名刺フォルダで名刺を管理しており、管理方法を変更する手間や、適切なサービスが見つからないなどの理由で、アナログの名刺管理から脱却できていないことが明らかになったという。

年代別の分析では、名刺管理方法を変えたい人の割合は20代が最も高くて77.3%で、またこの年代の82.4%が紙ではなくデジタルで管理したいと回答。これは30代以上と比較して高い結果となっており、その理由には「まだ社会人経験が短いため名刺の管理方法が確立していない上に、スマートフォンアプリの利用に慣れ親しんでいるため」と同社では分析している。

名刺の管理方法を選定する際のポイントについては、「デジタルデータで管理できる」75.9%、「探している名刺がすぐに見つかる」66.3%、「管理に手間がかからない」62.4% (複数回答)の順になっている。

名刺の管理方法を変更したい、デジタル化したいという人が多い中で、名刺管理アプリの利用が定着していないのは、ユーザーにとって「満足のできる」サービスが広まっていないことが大きな理由のひとつではないかとしており、名刺管理の決定版ともいえるサービスが出てくることによって、名刺のデジタル管理が普及・定着するのではないかと同社では分析している。