日本の子どもの現在数と、子どもの数が1人になるまでの残された時間を示す「子ども人口時計」を東北大学経済学研究科の吉田浩教授(加齢経済学)らが制作し、インターネット上で公開している。
総務省統計局が発表した2011年4月1日時点の子ども(0-14歳)の人口1,693万人と、今年4月1日時点の子ども人口1,665万人とを比べて算出した減少率(1年間で28万人減少)がこのまま続く場合を仮定し、どれだけ子どもの数が減っていくかを秒単位で示している。
「子ども人口時計」を見ると、日本の子ども人口は100秒に1人の速さで減少し、およそ1000年後の西暦3011年5月には、ついに1人となってしまうことが分かるという。
こうした“社会時計”の例としては、米国の「財政赤字時計」や「拳銃数のカウンター」などがある。「子ども人口時計」も日本での少子化問題の重要性をアピールし、危機の回避のために「いつまでに、何をすればよいか」といった実効的な議論を加速させるツールとして役立ててもらうことを、吉田教授らは期待している。
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