米Facebookは5月9日(現地時間)、アプリストア「Facebook App Center」を発表した。数週間以内に、PC、iOS、Androidから同アプリストアにアクセスできるようになるという。IPOを控えるFacebookは自社の課題として「モバイル」を挙げており、App Centerでアプリ開発者の「Facebook Login」とユーザーのモバイル利用を促進する狙いだ。
App CenterはFacebook上で動くアプリを集めて展示する場で、ユーザーにソーシャルアプリを見つける場を、また、開発者に自分のアプリを成長する新しい場を提供するとしている。
展示するアプリにはモバイルアプリとWebアプリがあり、モバイルアプリはiOSとAndroidの各アプリストアで公開されているアプリの中でFacebook Loginを利用するなど一定の条件を満たすものがリストされることになる。プラットフォームに依存しないWebアプリは、「Facebook Connect」を利用するアプリとなるようだ。
ユーザーはFacebookからアプリを入手するのではなく、App Centerで自分の端末と互換性のあるモバイルアプリをブラウズし、インストールは「Apple AppStore」や「Google Play」から行う。有料アプリもサポートする方針で、ベータプログラムの申し込み受付を開始している。
FacebookのAaron Brady氏は、「App CenterはFacebookを利用するモバイルアプリを成長させるために設計した」と説明しており、アプリ開発者に対しアプリの紹介ページをすぐに作成するよう呼びかけている。
Facebookの開発者向けページでApp Centerのガイドラインなどの詳細を公開している。