5月17日(木)、18日(金)の2日間、東京都千代田区の東京国際フォーラムにて「富士通フォーラム2012」が開催される。富士通フォーラムは、富士通が主催するイベントとして最大のもの。2年ぶりの開催となる今年は、「Reshaping ICT - Reshaping Business」のテーマのもと、人々の暮らしや社会・ビジネスを支える新たなICT利活用への取り組みと、それを支える最先端のプロダクト、サービス、テクノロジーが、セミナーと展示を通じて紹介される。

ここでは、2年分の技術の粋を集めた富士通フォーラム2012の見どころについて、簡単に紹介しておこう。

2010年に開催された前回の富士通フォーラムの模様

業界トップによる講演が目白押し

富士通 代表取締役社長 山本正已氏 (写真は富士通フォーラム2010のもの)

毎年、同社技術の紹介だけでなく、さまざまな有識者による講演も用意される富士通フォーラム。今年も、NTTドコモ 代表取締役社長 山田隆持氏や、環境省 環境事務次官 南川秀樹氏、カンタス航空 CIO ポール・ジョーンズ氏ら、業界を先導する第一人者が多数登壇予定だ。

注目の基調講演には、富士通 代表取締役社長 山本正已氏に加え、ガートナー ジャパン リサーチ部門 日本統括 バイス プレジデント 山野井聡氏がキャスティングされている。「お客様とともに描く、これからの社会とビジネス」と題し、高齢化、環境問題などの課題を乗り越えて持続的に発展/成長していくためのヒントが提示される予定だ。

富士通フォーラム2012で予定されている基調講演、特別講演は以下のとおり。

日時 タイトル 登壇者
5/17 10:00~11:00 お客様とともに描く、これからの社会とビジネス Reshaping ICT - Reshaping Business 富士通 代表取締役社長 山本正已氏、ガートナー ジャパン リサーチ部門 日本統括 バイス プレジデント 山野井聡氏
5/17 13:15~14:15 新たな成長に向けたドコモの取り組み NTTドコモ 代表取締役社長 山田隆持氏
5/17 13:00~14:00 高齢先進国モデル構想 - 在宅医療を基点とした医療・生活支援の連携によるコミュニティモデルの創造 医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック 理事長、一般社団法人高齢先進国モデル構想会議 理事長 武藤真祐氏
5/17 15:00~16:00 環境・エネルギー政策の最新動向と企業への期待 環境省 環境事務次官 南川秀樹氏
5/17 15:00~16:00 Proud of Qantas IT...our journey! カンタス航空のITビジョン カンタス航空 CIO ポール・ジョーンズ氏
5/17 15:00~16:00 社会を支えるICTを目指して - 先進テクノロジーで挑む新たな価値創造 富士通研究所 代表取締役社長 富田達夫氏
5/17 17:00~18:00 国産旅客機MRJを世界の空へ 三菱重工業 特別顧問 戸田信雄氏
5/18 10:00~11:00 ITが切り拓く新時代 経済産業省 商務情報政策局 情報政策課長 三又裕生氏
5/18 13:00~14:00 東京証券取引所のICTの取り組みについて - arrowhead開発とその後 東京証券取引所 専務取締役 鈴木義伯氏
5/18 13:00~14:00 科学技術政策の新展開 文部科学省 大臣官房審議官(研究振興局担当) 森本浩一氏
5/18 15:00~16:00 セブン&アイグループのネット戦略 - リアルとネットの融合 セブンネットショッピング 代表取締役社長 鈴木康弘氏
5/18 15:00~16:00 進化するクラウドがビジネスを変える - 三井物産から先進的グローバル事例を聞く ベライゾンエンタープライズソリューションズ シニアバイスプレジデント 兼 最高マーケティング責任者 ケリー・ベイリー氏、三井物産 IT推進部 副部長 黒田晴彦氏
5/18 17:00~18:00 日本「再創造」 - 「プラチナ社会」の実現に向けて 三菱総合研究所 理事長、東京大学 総長顧問 小宮山宏氏

そのほかにも、ビッグデータ時代のICT効率化策を提示する「今求められるストレージの選択基準」をはじめ、最新技術や事例を紹介する講演が多数用意されている。いずれも無料で聴講できるが、事前登録が必要なので、興味のある方は富士通フォーラムのWebサイトから申し込んでほしい。

最新技術と近未来像が見られる展示デモ

続いて、展示デモである。東京国際フォーラム B2Fの展示ホールに設置されるデモコーナーでは、以下の4つのエリアが用意される予定だ。

  • ICT活用の拡がり
  • ユビキタスフロント
  • ICT活用の拡がりを支える、プロダクト、サービス、テクノロジー
  • フィールド・イノベーション

これらのうち、「ICT活用の拡がり」では、"暮らしと社会"、"ビジネス"の2つの観点から事例を交えた技術紹介が行われ、「ユビキタスフロント」では、スマートデバイスを活用したソリューションが披露される。また、「ICT活用の拡がりを支える、プロダクト、サービス、テクノロジー」では同社が誇る最先端技術が、「フィールド・イノベーション」ではICTを活用した業務改革事例などを知ることができる。

特に注目したいのは、「ICT活用の拡がりを支える、プロダクト、サービス、テクノロジー」で展示されるストレージシステム「ETERNUS」のデモ。情報が爆発的に増加している昨今では、企業活動に必要なデータをいかにして安全かつ効率的に活用するかが問われるが、それをサポートする各種の技術が紹介される予定だ。

富士通フォーラム2010の展示デモコーナー

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富士通フォーラム2012は、日ごろ勉強不足の方も、最新技術情報を一気にアップデートできるまたとないチャンス。さらにデモでは、実運用を想定し、操作画面も織り交ぜながらソリューションが詳しく解説されるので、細かい使い勝手や機能なども確認可能だ。ぜひとも会場に足を運んでほしい。