近藤科学は4月末から5月頭にかけて、複数の新製品を発表した。1つ目は、同社のホビー向け2足歩行ロボット「KHR-3HV」の最新バージョン「KHR-3HV Ver.2」だ。従来バージョンからの変更は、キットのセット内容の内、サーボモータ、USBアダプタ、マニュアルが変更された(画像1)。

画像1。KHR-3HV Ver.2(腰にヨー軸を追加済み)

サーボモータは、が双方向データ通信規格ICS(Interactive Communication System)Ver.3.5対応の新製品「KHR-2552RHV」(画像2・3)に変更された。ICS3.5では、こちらも新しくセット内容に入れられた「Dual USBアダプターHS」(画像4)を使用することで、通信方式をシリアルとPWMを切り替えることが可能だ。

画像2。サーボモータの新製品KHR-2552RHV

画像3。KHR-2552RHVの裏面

画像4。Dual USBアダプタHS

KHR-2552RHVはシリアルモードの場合、デイジーチェーン接続が可能なので、サーボリードをすっきりと配線させられる点もメリットとなっている。また、出力軸をボールベアリング支持したオールメタルギア仕様が特徴だ。

そのDual USBアダプタHSは、「シリアルモード」と「ICSモード」が使えるので、コントロールボードの最新モデル「RCB-4HV」など複数のボードとの通信を行え、さらにIDや通信速度の変更などの各種設定も楽に行えるようになった。

そして、「KHR-3HV組立説明書」と「HeartToHeart4ユーザーズマニュアル」の2種類のマニュアルも再編集された形だ。なお、組立説明書は、HeartToHeart4の進化やDual USBアダプターHSを活用したことで、ソフトの手順が減り、シンプルで簡単に操作できるようになっている。

また、1月に公開された同社のモーション作成ソフト「HeartToHeart4 Ver2.0」がVer2.1にアップデートされ、こちらも収録されている(もちろん公式サイトからダウンロードも可能)。

キット内容は、以下の通り。※が変更されたパーツだ。

  • サーボモーターKRS-2552RHV ICS×17個※
  • Dual USBアダプタHS※
  • 軽量アルミ合金フレーム(アルマイト処理済み)
  • 強化樹脂成形サーボアーム
  • バスタブソールS-02
  • コントロールボードRCB-4HV
  • ROBOパワーセルHV Dタイプ 10.8V-800mAhニッケル水素バッテリー
  • AV100V専用急速充放電機MX-201
  • 各種マニュアル+ソフトウェアCD-ROM※
  • 樹脂パーツ、ビスなどそのほかパーツ

価格は、オープン価格だが、実売参考価格は11万9700円(税込)となっている。なお、Ver.1も併売されるが、サンプルモーションやサポートページなどはVer.2を中心に行われる予定だ。

KHR-2552RHVの価格もオープンで、実売参考価格は1個7350円(税込)、10個セットが5万9325円(税込)。

また、KHR-3HV Ver.2の軸数を標準の17軸から22軸に拡張する「KHR-3HV拡張用サーボ5個セット Ver.2」(画像5)も発売となった。追加可能な軸は、腰1軸、腕に左右各1軸ずつ、股関節に左右1軸ずつとなっている。KHR-3HVはVer.1もVer.2も共にこの5軸には最初からダミーサーボがセットされており、それを交換するのみなので大幅な改造などの必要はなく、またスタイルを変えることもなく拡張することが可能だ。

KHR-3HV拡張用サーボ5個セット Ver.2の価格はオープン。実売参考価格は3万2550円(税込)となっている。

画像5。KHR-3HV拡張用サーボ5個セット Ver.2のセット内容