シマンテックは9日、今年2月の米国RSAカンファレンス2012での発表を受け、日本国内でもセキュリティ製品群におけるVMware対応を強化することを発表。VMwareのクラウド インフラ スイートとの統合製品の提供を段階的に開始する。

VMware クラウド インフラ スイートとの新たな統合を採用した製品は、社内/社外にある機密データを検出、監視、保護する情報漏えいソリューション「Symantec Data Loss Prevention」、ポリシーベースの管理によって物理環境と仮想環境のデータセンターを監視して保護する「Symantec Critical System Protection」、複数の業界規制に関するパッケージ化されたコンテンツ、技術と手続きに関する自動化された評価、Web ベースのダッシュボードによるレポート機能と他のシマンテックセキュリティソリューションとの統合を提供する「Symantec Control Compliance Suite」の各製品。

Symantec Data Loss Preventionでは、VMware vShield Appとの統合によって仮想環境全体で情報を検索でき、Symantec Workflowを呼び出すことで、機密情報を含む仮想マシンを、機密情報を含まない仮想マシンから自動的に分離する。

Symantec Critical System Protectionでは、VMware vSphere 5に対応することにより、VMwareが規定するESXiおよびVMware vCenter用にパッケージ化されたサーバセキュリティポリシーを活用できる。

そして、Symantec Control Compliance Suiteでは、VMware が公開したセキュリティ標準を活用することにより、仮想環境の設定を評価してリスクのある領域を特定でき、修正作業に対し優先度を付けることができる。さらに、VMware vSphere上での構成変更、パッチレベルおよび重大なポリシー違反を自動的にレポートし、段階的な質問によってVMwareのプロセスガイドラインが遵守されていることを確認できる。