MM総研は5月8日、2011年度通期(11年4月~12年3月)の国内携帯電話端末の出荷状況の結果を発表した。これによると、総出荷台数は前年比13.5%増の4,274万台となり、スマートフォン市場は2010年度の855万台から2.8倍増となる2,417万台に拡大、総出荷台数の56.6%を占める結果となった。
2011年度通期メーカー別出荷台数シェアは、富士通が2000年度以降の同社統計では初の首位を獲得し、出荷台数は766万台(シェア17.9%)となった。第2位は昨年度6位のApple、第3位はシャープだった。以下、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、京セラ、NECカシオモバイルコミュニケーションズの順となった。
同期スマートフォン出荷台数2,417万台に占めるメーカー別出荷台数のシェアでは上から、Apple、シャープ、富士通という結果となっている。OS別では、Android(69.0%)、iOS(30.0%)となった。
同社は、今後もスマートフォンへのシフトが加速していくため、2012年度以降も4,000万台市場が期待できると見ており、2012年度の総出荷台数は前年比5.0%減の4,060万台、うちスマートフォンは2,790万台で総出荷台数の68.7%を占めると予測する。
2012年度はドコモが「Xi(クロッシィ)」として展開している次世代高速通信規格LTEに対応した端末が、auやソフトバンクからも登場することが発表されており、キャリア間の競争を含めて注目を集めるとしている。
同社では、2013年度以降は13年度 4,100万台(うちスマートフォン 3,080万台)、14年度 4,210万台(3,340万台)、15年度 4,095万台(3,355万台)、16年度 4,265万台(3,555万台)となり、2016年度にはスマートフォン比率が83.4%にまで拡大すると分析している。